釣りをまだ始めたての頃、何をするにも釣りのことがどこか頭にあって常にワクワクしていた気がします。それがしばらくすると釣りに対する熱量が年々下がってきて、釣りたい魚種が釣れる時だけ海に出かけるようになりました。そうなると釣りをしていない時間ができて暇になるので、その時間で何かできないかと考えてみました。
私の家には随分前から使っていない田んぼがあったということを思い出し、実際に田んぼを見に行ったところ、何も知らない私にとってはかなり大きいなと思うほどの広さがあったので果樹を植えてみることにしました。田んぼの使い道は他にもあるのになぜ果樹を植えることにしたかというと、手間のかからない果樹を植えておけば放っておくだけで果実を食べられるかもしれないという単純な理由です。
折角植えるなら自分の好きなものがいいので思いつく果樹の特徴を見てみると、やはりどれも手間がかかったり難易度が高かったりして片手間で栽培できるようなものではありませんでした。そんな中ある果樹を見つけました。草刈りや選定などを最低限しておけば放っておくだけで育つと書かれていたのでこれに決めました。その果樹は「栗」です。
栗は日当たりが良く風通しの良いところに植え、地植えの場合水やりは夏場など乾燥した時にたっぷり与える程度で十分そうです。剪定も必要ですが内向きの枝や伸びすぎた枝を切る程度でも良さそうなので難しくなさそう。病原菌には比較的強いようですが必要に応じて薬散布の必要があるとのことですが、特に販売目的などはないのでよっぽどのことがない限り私の場合は不要かもしれません。
問題は植え付けに適した場所が保水性と排水性に優れた場所だということです。このままだと元々粘土質なので田んぼでは栽培できないところですが、その場合は植え付け前に土壌改良しておくと良いようです。粘土質な土壌を改善するには腐葉土やもみ殻、藁、木の繊維がたくさん入っているバーク堆肥というものを土壌にすき込めば何とかなりそうです。
植える品種は渋皮まで剝き易い「ぽろたん」、追熟させるととても甘くなる「美久里」、一粒の重量が通常の二倍という特大サイズの「ジャンボ神鍋」の三種類でいきます。ぽろたんを二本くらい、美久里とジャンボ神鍋が一本ずつで良いかなと思っています。手間がかからないといっても植えすぎてしまうと管理に手が回らなくなるので、まずは数本試しに来年植えてみることにします。順調にいったら二、三年後には栗拾いができて栗ご飯とか食べているかもしれません。ジャンボ神鍋で栗ご飯なんてしたら一粒が巨大なので食べるのに顎が疲れて苦労したりするんでしょうか、考えるだけでワクワクが止まりません。
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