山形県酒田南防波堤でスズキ、釣れる。

十月末、十一時頃、天気は曇りでたまに雨がパラパラと降ったりやんだりするような日でした。ちょうど雨が止んだタイミングを見計らって河口で竿を振ってみたところ、三十分もせずメタルジグが強く引っ張られました。

遠投竿で40gのメタルジグを投げてからしゃくったりせずのんびり巻いていたところ最初は吸い込まれる感じがして、それから数投後グイーっと引っ張られる感じがしました。一度合わせを入れた後はドラグを緩めに調整してスズキ特有の叩きつけるような強い抵抗を受け流し、落ち着いてきたのを感じてからドラグを少しずつ調整してスズキの抵抗度合いを見ながらリールをゆっくり巻いていきました。最初の抵抗が終わった後はそんなに暴れることなく寄せることができたのが意外でした。

いよいよ岸が近づいてくると根に潜ろうと強烈に暴れ始めました。岸には小さいテトラがたくさんあり、際の部分は波を被り海藻が生えていたので、少し下がったところからやりとりをしなければならい上に、その海藻テトラの間を通してこないと手が届かず回収できない為、引き寄せる時は常に糸が切れる可能性との闘いでした。

暴れるので思うようにテトラの間を通らず、糸がテトラに擦れるばかり。道糸はたしかPEラインの0.8号だったので細く比較的切れ易い為、糸がテトラに触れる度焦りました。少しテトラの間を通してきたところでスズキがテトラの間に引っかかってしまい、何とか手の届く所まで寄せようと引っ張っていたら糸が切れてしまいました。

「目の前までやっと寄せてきたのに・・・」と悔しい思いをしてスズキのいた場所に視線を送ったら、体力を使い果たしたのかまだ引っかかったままで動く様子がなかったので、速やかにテトラの間から身を乗り出してスズキを手中に収めることに成功しました。

その後あまりの嬉しさに打ち震えてから、ここ数年まともな釣果が無かったので忘れてしまっていたが血抜きが必要だったことを思い出し、もう十分満足したので帰ることにしました。もちろん運転中はただひたすら今日のこの最高の瞬間を何度も思い返しにやにやしながら帰りました。

ちなみに期待はしていたものの実際に釣れるなんて思ってなかったのでタモは傍に用意してませんでしたし、あったとしてもテトラが邪魔して果たして使えたかどうか。今後は釣った魚を引き上げる時も考えて釣り場を選んだほうがいいなと思いました。

帰宅後ホクホクした気分でサイズを測ってみたところ、なんと82センチでした。とても大きくて重かったです。

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