刺身、あら汁、フライ、ムニエルとスズキ料理を堪能したけど、一番美味しかったのは断トツで刺身でした。もちろん主観ですがそれでもはっきりとそう思いました。順に食べた感想を述べていきます。
魚の刺身といえばサーモン、タイ、マグロ、カンパチなどありますが魚によって独特の風味があります。その中で私は特にサーモンの風味が少し気になるせいか、美味しいのは頭ではわかっているのですが、両手放しでは飛びつけず少し二の足を踏んでしまう感じになります。
そんな中食べたスズキの刺身はある意味調度良かったかもしれません。まず身に独特の風味が全くありません。噛んでいると甘味とかあるのかと思っていたのですがそれもなかったので口に入れてすぐは少し残念に思ったのですが、その直後からコクと言えばいいのか旨味が滲み出てきて驚きました。噛んでいるときはもちろん飲み込んだ後も残っていました。後日他の人とスズキの味について話すことがあったのですが、これはスズキが持つ油のせいかもしれません。醤油をたらしたらご飯が止まらなくなるやつだなとすぐ思いました。この時は幸い試しにどんな味がするかつまんだだけだったので何もありませんでしたが、もし手元にご飯があったらどれだけ食べてしまっていたかわかりません。
この衝撃は自分の中ではかなり大きく、次の日仕事中でも度々この時の味を思い返しては食べたい衝動に駆られていました。帰ってからすぐ食べたのはいうまでもありません。次の日もまた食べた刺身の味を思い出しながら働き、帰ってから食べようと思ったら止められてしまいました。鮮度の関係でもう冷凍したと言われたときはどれだけショックだったか。食べ物でこんな思いをしたのは初めてです。一日スズキの刺身をねかせると美味しくなるとネットで見ましたが、こんなに美味しかったのはひょっとしたらこのせいもあるかもしれませんが、それにしてもとにかく美味しかったです。
あら汁も美味しかったです。どっちかというと身よりも汁の方が美味しかったと感じました。サイズがサイズだったのであらの量も多く、染み出した旨味が多かったからかも知れません。旨味のせいか舌をぺたぺたしながらずっと飲んでいたいなと思ったくらい美味しかったです。
次にフライとムニエルですが、これも美味しかったのは確かなんですが刺身とあら汁の印象が強かったので影が薄いです。大分。でも美味しかったです。
今でもたまにスズキの刺身を食べたいなと思うくらいの美味しさだったので、また釣りに出かけてるんですが、なかなか釣れません。秋が深まってから冬にかけてのスズキはサイズが大きくなる傾向にあるということなので、是非年内に釣り上げて刺身を口にしたい。
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